インドネシア情報局
インドネシアでの日々の出来事、生活情報、旅行情報、面白ニュース、お店等の最新情報を綴っています。またインドネシアを中心にアジアの様々なメーカー商品や商材を紹介していきます。 ビジネスに対する御質問もお受けしています。
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ナイル川での恐怖
29歳の会社の夏休み。
念願のエジプトを訪問した。

ギザ、ルクソール、アスワンと主要箇所は全て押さえたいという想いから、バスや電車を乗り継ぎ、かなり強硬な旅になった。

気温は40度を超え、冷房のないバスの窓から入ってくるのは生暖かい風だけ。 汗が止らず体が消耗していく。
途中から気化熱で体を冷やす方法を思いつき、人目を憚らず、というより暑いせいか現地の人もほとんど乗っていなかったのだが、Tシャツの中に水をぶっかけ、水を体に塗り手繰り、水の蒸発で体を冷やすということを繰り返しやり過ごした。 滴った水で濡れたジーンズやパンツも直ぐに乾くので全く気にならなかった。

アスワンでは対岸に渡ったり、イシス神殿のある島に渡る為、ナイル川を往復している船を利用する。

古代エジプト文明は四大河文明の一つ。
ナイル川の悠久の流れが、肥沃な土地を生み出し、古代エジプト文明を育んだと言っても過言ではない。

ナイル川を船で渡る時、そんな外の暑さでは、水そのものが冷たくなくても、水が視覚的に与える涼は天の恵みと思えるほどであった。

渡り船は、20人くらいが輪になって乗船できる船なので、手をナイル川に浸せた。
外気のせいで水も全く冷たくないのだが、ナイル川に手を浸せるだけでも気分的に涼めた。

そうしているとナイル川がどのレベルで綺麗か視界に入るのだが、見ていると結構上流の方から家畜の糞やゴミが流れて来ていたりして、お世辞にもとっても澄んだ美しい川とは思えなかった。

それでも現地の人々には「母なる恵みの川」であり、「聖なる川」なのだろう。

船が調度、川の半ばに差し掛かった時。

一人の男が、空になり上部をくり貫いたと思える少し大きめな缶詰の缶を取り出した。
まわりの人々もその缶を見て何気に頷く。

一体何が始まるのだろうか?
私は缶を持つ男の動向に目を見張った。

男はナイル川の水を掬い上げ、缶に収める。
その後、驚くことに美味しそうに一口水を飲んだ。

「おいおい、いくらナイル川が聖なる川と思われていても、家畜の糞とかゴミとか流れている決して綺麗な水ではないぞ! ミドリムシとかの微生物も凄まじいだろうし」

そう私が思った瞬間、缶は隣の人に渡された。

その男も美味しそうに水を一口。

その後、缶は隣に渡される。

驚いたことに、渡された人も美味しそうに水を一口。

その後も缶は隣に渡される。
渡された人は一口飲んで、隣の人に渡す。
それが繰り返された。

「おいおい、このままだと缶は船で円陣を組んだように座った全員にまわるぞ!」
着船すべき岸はまだ遠い。

誰も拒否することなく、美味しそうに水を一口。

「こっ、このままではじきに危機一髪を迎えることになる」

あんな水を一口でも飲んだら、絶対に下痢の嵐になることは間違いない。

缶は隣に渡される。
渡された人は美味しそうに水を一口。
隣の人に缶は渡される。

「厳しくタイトな旅だったけど、せっかくここまで来たのに・・・。 激しい下痢になっても立ち止まることが出来ない程のスケジュールになっているのに・・・」

缶は隣に渡される。
渡された人は美味しそうに水を一口。
隣の人に缶は渡される。

「シンガポール出張で起きたら飛行機が飛んでましたなんてことはあったけど、今度は下痢で旅先のエジプトから帰省出来ませんは洒落にならん」

缶は隣に渡される。
渡された人は美味しそうに水を一口。

少し鼓動がドキドキしてきた。
缶は明らかに私に近づいてきている。

「危機一髪とはまさにこのことだ・・・どうする?」

缶は隣に渡される。
渡された人は美味しそうに水を一口。

もう直ぐそこまで缶は迫っていた。

「これがここの風習なら断ったら問題にならないか?  これがここの風習なら甘んじて受けて立つか?!」

そうは頭で理解してきても、心は正直で心臓はドキドキと鼓動音を大きくした。

缶は隣に渡される。
渡された人は美味しそうに水を一口。
飲んだフリをしているのではなく、明らかに飲んでいるのが視界に入った。

缶が私の隣の人に渡された。
渡された人は美味しそうに水を一口。

「上等! なめんじゃねーぜ、俺も日本男児だ!」

その瞬間、缶は私を抜かして次の現地人へまわった。

心からホッとした。 疲れた。 緊張で汗が逆に止っていたかもしれない。

ナイル川での恐怖。

突然襲ってくる恐怖ではなく、真綿で首を絞められるような恐怖。

これが「ナイル川での恐怖」の現場です。

ナイル川での恐怖

こうして写真で確認すると、上流のせいもあり、とっても美しく見えるナイル川だが、実際は結構うんこが漂流していた。

缶の水は無理して飲まなくてもいい!

思い出したので、あとに続く旅人達のために綴っておく。




 にほんブログ村 海外生活ブログ インドネシア情報へ   くつろぐ投稿 ブログ王

ご一読、感謝しております。

上記を ↑        ↑          ↑          ↑          ↑
ポチッ、 ポチッ、 ポチッ、 ポチッ、 ポチッと、
よろしければ、お願いします。


テーマ:海外と日本の笑い話(実話) - ジャンル:海外情報

コメント

コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する


トラックバック
トラックバック URL
http://infoindonesia.blog17.fc2.com/tb.php/1316-6a1cc4c9
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

MASAKI

Author:MASAKI
インドネシア在住12年。
09年からインドネシアと日本を
半々の生活。
インドネシアと近隣アジア諸国の
商品・商材を、日本を含めた世界へ
紹介・輸出しています。
インドネシア情報満載のブログです。



カレンダー

09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -



最近の記事



カテゴリー



月別アーカイブ



最近のコメント



最近のトラックバック



リンク

このブログをリンクに追加する



RSSフィード



FC2カウンター



ブログ内検索



メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:



ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる



QRコード

QRコード



フリーエリア



フリーエリア





上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。