インドネシア情報局

インドネシアでの日々の出来事、生活情報、旅行情報、面白ニュース、お店等の最新情報を綴っています。またインドネシアを中心にアジアの様々なメーカー商品や商材を紹介していきます。

プラブハン・ラトゥ 南海の女神

不思議な国、日本同様に、インドネシア には数多くの不思議な話や伝説が存在し、霊、精霊や黒魔術等の逸話も非常に多い。 イスラム教徒が大半を占めるこの国の面白い部分は、全てがイスラム教義に支配されている訳ではなく、古くからの土着信仰もいまだに人々の心の支えや祈りの対象となっている部分だ。

ジャカルタから南へ3〜4時間車で進むと、Perabuhan Ratu プラブハン・ラトゥという港がある。
この地には、戦後日本の賠償で建てられたホテル Sumudra Beach サムドラ・ビーチが存在する。 このホテルの308号室は、そんなインドネシアの土着信仰を窺い知るにはもってこいの場所。

南の海を支配していると言われている Nyai Roro Kidul ニャイ・ロロ・キドゥル に捧げられた部屋がある。 彼女を象徴するあるいは好む色は緑色。 よってインドネシアの南の海、特にこのプラブハン・ラトゥで、緑色の水着で泳ぐと「海に引き込まれる」なんて伝説が残っている。 小学校の頃、臨海学校で必ず噂になった「ナニナニ色の水着を着用するとまずい。 過去に亡くなったナニナニちゃんの霊に引きずり込まれる」なんていうのに随分と類似したような話だ。

Nyai 1
ホテルレセプションに見学の旨を伝えると、鍵を持った人が案内してくれる。

部屋には冷房も入り、貴人が住むごとく、綺麗に整理されている。 お線香の匂いが立ち込めていた。 いまだに参拝する人、お祈りする人が絶えないのであろう。

案内してくれた人には、心づけをお忘れなく。

Nayi 2
いくつか伝説があるようなのだが、その昔魔術を使用し、民を病気から救っていた女性が、海に投げ込まれ一生を終えた。 その後、彼女は「南の海を支配する女王」となったと言われているらしい。 何故かインドネシア初代大統領スカルノがここに祭る様に指示をしたらしい。 彼もこの地を瞑想のため、訪れていたとか...。 瞑想や祈りを捧げる人はいまなお多いらしい。

Nyai 3
彼女の寝所。 写真は2000年頃だったかな、この地を訪問し撮影。

海を支配している女神は、美しく、願いを叶えてくれる半面、畏怖の対象としても祭られているようだ。


プラブハン・ラトゥは、現地駐在日本人が訪れる観光地としてはマイナーな存在だが、旅好きなら訪れてみるのも悪くはない。

ジャカルタからスカブミへ向かい、そこから5〜6時間位かけてラフティングで訪れることも可能。
時期は川が増水している雨期明けからしばらく経った頃が一番良い。
相当なスリルを楽しめる。
バリ島でもラフティングを試したが、バリの島のは安全、全くスリルがなく、スカブミの方が数倍危険で楽しい。 一番バックで魯で方向を決めるスタッフには相当な技術が必要とされ、更に重労働。
男性でも石に追突時にボートから投げ出されてしまう人が何人もいた。 流れの激しい場所も多く、救命具をつけていないと本当に死ぬ可能性のある箇所も存在します。

ジャカルタのローカル旅行エージェントに<スカブミのラフティング>と尋ねれば、簡単に予約が出来る。 いくつかスタート場所があるようで、当時私は最長のコースを選択した。
車で行き、運ちゃん達は我々が到着する場所へ先行案内され待っている。

River 1
先日価格を調べたら確かRp.500,000(約6,000円)だったかな?

River 2
途中で休憩が入るが、かなり体力も必要。

ラフティング → プラブハン・ラトゥ → 夜はシーフードを楽しみ → 翌日サムドラ・ビーチで、ニャイ・ロロ・キドゥルの部屋を見学、あるいは近くに不思議な遺跡もあるので、アドベンチャー好きには悪くない場所だ。

プラブハン・ラトゥにある不思議な巨石遺跡とピラミッドは以前ブログで紹介しているので、ご興味のある方はチャレンジしてみて下さい。
http://infoindonesia.blog17.fc2.com/blog-entry-11.html

あ〜、書いていると旅に出たくなってくる(笑)。

またインドネシアの観光地は近い将来紹介したいと思っています。
お楽しみに!


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タクシー運ちゃんとの会話 シンガポール

最近シンガポール でタクシーに乗っていて気付くのは、随分と愛想の良い人が増えたなあ、といった点。 初めて訪れた17年前、仕事で年に何度も訪問していた13、14年前と比較すると、大分異なるような気がする。 こちらが少し英語が出来ることが判明すると、会話を積極的にするタクシードライバーも増えたような気がする。 狭い国で、資源もなく、金融や貿易以外では、観光=サービス業で食べていくという自覚がそうさせているのだろうか?

私はタクシーの運ちゃんから情報を聞くのも大好きなので、今回はそんな情報と私なりの感想を記載してみる。

★ 観光客では、中国とロシア人が非常に増えている → 中国は国がバブルだし、ロシアも世界的な資源価格高騰で非常に景気が良い。 やはり景気の良い国からの観光客が増加するのは、過去の歴史を見ても同じということか。

★ 2009年、2010年オープン予定でカジノ建設中 → これは私自身ニュースを見落としていた。 初めて知ったのだが、運ちゃん曰く、東海岸とセントーサ島の2ヶ所にオープン予定。 観光収入増加狙いのようで、特に中国からの旅行者を狙っているのだろう。 中国人、博打好きな人多いから。

★ 運ちゃんは中国には「マカオ」があり、フィリピンにもカジノがあるのに、シンガポールにカジノを建設して、果たしてそれらの国と競合できるのか懐疑的であった。 → 女性には不快な話かもしれないが、カジノには酒と女(売春婦)がつきものだ。 マカオ、フィリピン、オーストラリアのパースは、それらも満たす環境にある。 まあその辺は抜け目のないシンガポールだと思うので、家族連れでも楽しめる「東洋のラス・ベガス」を目指すのだろうが...。 現在はシンガポールの法律で縛られている人々も元は中国人だ。 彼らが大好きなギャンブルを目の前にして、DNAにスイッチが入らないとも限らない。

余談  インドネシア 情報がメインの「 インドネシア情報局 」なので、インドネシアのカジノ事情を語ると、基本的に国の法律でギャンブルは禁止されている。 イスラム教上でも許されない...が、チャイナタウンには華僑やマフィア(裏は軍の高官、政治家や実業家)が運営する地下カジノは無数に存在する。 軍の大佐から聞いたこともあれば、日本人で実際に遊びに行った人からも話を聞かせてもらったことがある。 お客さんは地元の華僑がほとんど。 過去に何度かカジノ建設も検討されたが、宗教上が原因で積極的に話は進まず、案は浮上しては消えているといった状態。

★ 近隣諸国での貧富の差、富む者と貧しい者の差が激しいせいか、ゲイラン(シンガポール政府が認めている置屋のある場所)エリアに立ちんぼが増えている。 クラブでお客を探すロシア人女性も増加している → カジノがオープンしたら、更に増えるような気がするが。 衛生的で治安の良さが売りのシンガポール。 政府が、どの様に対応するのかが興味がある。 個人的には売春婦問題はさておき、酒を安くして欲しい。

余談  インドネシアでも、中国人、ロシア人、タイ人を置く店は増えているようだ。 新聞にも「どこどこで数名逮捕」なんて記載されることもしばしば。

★ 全体的な経済は決して良くない。 政府も雇用場所創出に頭を悩ましている。 → これはシンガポールに住んでおらず、国内ニュースも見ていない私には詳しくは分からない。 

運ちゃんはリセッションから元に戻す努力中の様な話し方をしていた。
現在アメリカの会社、銀行が倒産しまくっており、ヨーロッパにも飛び火、中国のバブルもいつ爆発するか注視される中、本当のリセッションというより資本主義の倒壊はこれからやってくると思う。 政治家、官僚、経済界を巻き込んで、国民からの税金収奪システムを作りあげている日本は国家破産の可能性大。 これは痛みを伴うが国内を大掃除するのに絶好のチャンス。 孤立感を深めているイスラエルがイランを攻撃すれば、第3次世界大戦に発展する可能性は大いにあり。 世界的な環境・温暖化問題あり。 とにかく人類史上稀な凄まじい時代なので、どこかで大きな破綻が発生し恐慌となれば、世界中で影響を受けない国はほとんどないでしょう。

運ちゃんとの会話はまだまだ色々とあったが、重要でない部分は割愛。

さて、インドネシア へ戻ってくると...イミグレーションの列、真直ぐ並んでいないので、どこが一番早い列か良く判らん。 並ぶ場所の選択が悪いと、非常に時間が掛かる。 ただでさえスタンプ押すまでの作業も時間が掛かるのに、そんなことはお構いなしで、全ての窓口を空けるなんてことは絶対にしない。 これで「 Visit Indonesia 」 <インドネシア観光の年>なんて、政府が謳っているものだから笑ってしまう。 看板が空港内にあるのだが、ギャクとしか思えん! イミグレーションでお金欲しさの嫌がらせ情報も耐えない。 空港ロビーから表に出ると白タクの運ちゃんが次々に声を掛けてくる。 偽者ブランド時計、香水売りも同様に。 
国の玄関がこれで恥ずかしくないのか、いつも不思議に思う。
しかしこんなことでイライラしてはこの国では生きていけない。

いつもどおりの光景だ。
O.K.です。 全て正常に動いており、完璧です(笑)。 全くの異常なし!!


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ジュロン・バード・パーク シンガポール

「鳥インフルエンザが怖くて、バード・パークが楽しめるか!」 この台詞を胸に秘め、一路ジュロン・バード・パークへ。

チケット販売のおばちゃんも、入場後、園内地図を見ていたら、「何か質問ありますか?」と声を掛けてくれた若い女性といい、とっても愛想が良く好印象。 若い女性は結構綺麗な人だった。
入場料金はS$18(約1,440円)。 パノレールという園内を走っているモノレールを使用する場合は、S$23。
「徒歩で園内を回ると何時間位かかるの?」
「単純に歩くだけなら、1、2時間あれば十分ですよ」という訳で、体を動かしたい私はS$18の方を購入。 バテた場合でも、パノレールには追加料金を払えば乗車可能とのこと。

パノレール
中は冷房が効いているパノレール。


早速、歩き始めた。 広さは約20ヘクタール。
600種類以上、9,000羽を超える鳥達を有するそうだ。

バード1

バード2
アフリカの湿地体験エリア。

1羽ガンをつけている大きな鳥がおり、格闘家としての私の心に火を付けた。
私も反射的に睨み返したが……相手は全く動かず、私も馬鹿らしくなったので、ガンつけ合戦はほどなく終了。 鳥の勝利。

バード3

バード4
フラミンゴ。 美しいカラーに感動。

凄い数にも圧巻。 焼き鳥にしたら何人前になるのだろうか!?

バード5
デジカメ、望遠付きが欲しくなった。

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ペリカン。
かなりの大きさだ。 羽を広げると隅から隅まで3mと説明がある。

格闘家としての私は、いずれ戦わなければならない相手と覚悟、すかさず頭の中で戦闘シュミレーションを開始した。 敵の武器はクチバシだ。 張り手で牽制しておいて、怯んだところで後ろに回りこみ、スリーパーホールド。 相手の体力を消耗させ…。

ノミのせいかずっと体をクチバシで擦っていた。
思わず、旅の際には必ず持つ歩く「ウナコーワ」を差し出しそうになった。

バード7
飛べない鳥達のコーナー。

この時点で、既に大汗。
歩き回る前にビールとマルガリータを飲んだのも原因だ。
しかし今更悔いてもしょうがない。 「我が生涯に一片の悔いなし!!」 By ラオウ

滝
歩き始めて調度中間地点だろうか。

ウォーターフォール・エイビアリー<滝の鳥小屋>のエリア。
このエリア一帯はネットで覆われており、鳥が放し飼いになっている。
結構な広さ。 世界最大の鳥カゴ、大飼鳥園。
飼育される鳥達の中でも、世界で一番幸せな鳥達ではなかろうか? 自由に飛びまわれ、人工的に造られた自然も全く違和感がない。

滝2

さらに写真のこの滝。
東南アジアで自殺の名所として知られ、夜には悪霊が闊歩する為、誰も近寄らないという…というのは全くの冗談で、世界で一番高い人口滝だそうだ。 その落差30m。


滝の目の前にベンチがあったので、休憩。
疲れた体に水飛沫がとっても気持ちが良い。

ここで、就職前にマジシャンとして活躍していた私の芸。 秘中のマジック「水で濡らしてないのに、ハンカチから水」が炸裂した。 単なる汗。 Tシャツもビショビショだったので交換した。

バード8
このエリアでは、あまりに自然に近すぎる環境のせいで、数多くの鳥を間近で楽しむというのは、中々難しいのだが、タイミングが良いと目の前を歩いていたりする。

バード9
ランナーとしての私は、中国五輪を控えて、最終調整地を シンガポール に定めた。
こいつが私の師匠。 スタートダッシュから中間〜ゴールまでのスピードの伸ばし方を徹底的に教わった。 オリンピックでは是非とも期待して欲しい。

バード11
この師匠の写真を握り締め、中国五輪へいざ!!

中々愛嬌がある顔。

バード10
「餌あげてみませんか?」 このバード・パーク内では、お客さんが楽しめるように様々な工夫がなされ、アトラクションも多い。

咬まれやしないか、若干ビビッたが無事成功。
餌はモンキーバナナ。
「1回の食事でバナナを20個食べるんですよ」と係員の人。

バード12
ダチョウのエリアにあったベンチで再度休憩。
暑さのせいと寝ないでやって来たので、さすがに歳を感じてしまった。

背後に気配がしたので、振り向くとこの鳥。 餌をくれると思ったのか、隙間から顔を出していた。 おおっ、びっくりした。 クチバシで突付かれないで良かった。

バード13
更に歩を進めるとローリー・ロフトに到着。
オーストラリアの自然を模し、14種類 約1,000羽のインコが放し飼いになっている。

ジェラシックパーク3の翼竜のバードケージを彷彿させる。

バード14
約1,000羽のインコって、ヒッチコックの映画の様になりゃせんか考えてしまったが、相手はカラーが素晴らしいインコ達で全く問題なし、って当たり前か。

バード15
餌を販売しており、そのコップを持って歩くとインコ達が寄ってくる。

バード16
つり橋の演出も。

伊賀の村出身で子供のころから忍術修行をやらされ、<水面を歩く術>を体得している私にはどうってことのない橋だ。

この橋、全く揺れないのでとっても安心。

バード17
ローリー・ロフトをあとにして、オウギバトのケージ。
トサカが扇のようなため、こんな名前が付いているようだ。

しかしながら良く見ていると、扇というよりボサボサの髪がくっ付いている感じ。
学術的にも改名しなければ…元々生物学者を志した私は思った。
<立花隆> 私は相応しい名前に改名させ、しばし自己満足に浸った。

バード19
ショウジョウトキ。 
目に鮮やかなレッドカラー。

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パークを1周し、トリ見学を堪能。
休憩していると、14時からショーがあるというので見学。
トリ達のショーは素晴らしく、大人でも楽しめ、見る価値あり。

ジュロン・バード・パークが、 シンガポール 観光の目玉の一つにあげられる理由が見学して納得、そして大満足。 まさしく世界でも珍しく、自然なままの鳥の姿を間近で観察可能で、大変貴重な観光地と言って良いだろう。

シンガポール は訪問の度に<箱庭みたいな国だな>と思うのだが、そんな国の得意とする部分が大いに生かされているのが、バード・パークやナイトサファリのようだ。

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ジャカルタ近郊のリゾート

ジャカルタ から西へ向かうとAnyer(アニェール)という観光地となっている海岸がある。
そこを通り過ぎ、さらに道を数十キロ進むと、Tanjung Lesung タンジュン レスン という西ジャワのリゾート地に到着する。 ジャカルタ から車で約2時間半から3時間位。

ホテルは各部屋がコテージ式の完全なリゾートスタイルで、周りには何にもない。
レストランとオープンバア、スパとスイミングプール。
広大な敷地と海岸沿いはレンタル自転車で走りまわることが出来る。
海は珊瑚が多いので素足では危険だが、シュノーケリングと釣りを楽しむことが可能。
週末は海から取れたばかりの魚を調理してくれ、前日に注文しておけばロブスターも手に入る。 
食後のオープン・バアでの一杯がまた心地よく、海風を楽しみながら、杯を重ねることも可能(涎)。

タンジュンレスン


http://www.tanjunglesung.com/
ご興味のある方は、上記のWebからご確認下さい。

私がこの地を訪れたのは、もう9年以上前のこと。
友人達と海で休日をゆっくりしようと計画し、Tanjung Lesung Resortを見つけ出し、仲間数名で訪れた。

せっかくのゆったりとしたリゾート地にも関わらず、昼間はシュノーケリング、釣り、夕刻にはサイクリングと、何が海でゆくっりだよ!!と突っ込まれそうな活動。
しかしその分、皆で大いに食べたシーフードは美味かった。 バアでの酒も最高だった。

悲劇が起きたのはその晩だ。
皆で個々の部屋に引き上げ、さてシャワーを浴びて寝るかと思い、バスルームに入ると、もう一つ外へとつながっているドアがある。 はてと思い扉を開けると、石で出来たインドネシア風のレリーフ。 口から水が出て、しゃがみ込むと水がちょうど肩にあたり、水圧マッサージを楽しめる。 演出が細かいねーと独り言をいいながら、まずはシャワーで体を温め、その部屋に入った。

ドアを閉めた。
いやな音がした。 バタンと…。 
恐る恐るドアを開こうとすると、予感どおり開かない。 
暗くて良く見えないのだが、頑丈そうな錠がドアと仕切りに食い込み、完全にロックされている。
そんな馬鹿なと様々な方法で試すのだが、ドアは沈黙を保ったまま。 
取り敢えず数回ドアに蹴り、板の弱そうな部分にも渾身の蹴り。
頑丈なドアは私の体に痛みを返してくるだけでビクともしない。

私は選択に迫られた。
このまま全裸で、この小部屋で朝を待つか、壁を乗り越え、助けを求めるか。 時間は0時30分頃。 
幸いこの小部屋には洒落た演出のおかげで、屋根がない。 
ジャンプ。
手が届き、腕の力で上半身を押し上げ、首を出して外の様子を窺う。 
他の友人達の部屋は、小道を隔てたり、私と同じ並びの奥にあるため、その方角からはコテージも見えない。 それでも幸運なことに、ウィッシャーの部屋だけが見て取れた。
彼女の部屋まで約10メートル強。
幸いこちらから見える窓から明かりが漏れている。

私は選択に迫られた。
このまま自力で壁を乗り越え、葉っぱか何かで一物を隠し、男性の友人に助けを求めるか?
それとも、まず大声を上げて助けを求めてみるか?
最初の案はリスクが高すぎる...誰かに見られただけで、変態と間違われかねない。

もはや恥じも何もない。大声で叫んだ。 一番近くに見えているのはウィッシャーの部屋だったが、私の反対側に位置する友人の誰かが気づく可能性もある筈。
「もう寝てしまったか? お〜い!! 助けてくれ〜」
何度か咆哮しているとウィッシャーが気付いた。 
寝る直前だったのか、あわてて身を整えながら外へ飛び出てきた。 

とにかく腕の力で体を支え、壁にぶら下がっているので、かなり辛い状況だった。
壁の塗装が平らでない為、突起している部分が腕に食い込み、足には擦れて、相当痛い。

「緊急事態だ。早くホテルのスタッフを呼んで部屋に入ってきてくれ」
彼女は私の苦しそうな顔と腕で支え上半身を出している異常な姿を見て、走り出した。

フロントまでも結構距離がある。 待っている時間は長く感じられた。
数分後、部屋に人が入ってくる足音。
鍵の開く音。 ホッとした。

「とにかくバスタオルを先にくれ」
「何が起きたんですか? 怪我でもしたのですか?」と彼女。 
「お前はこなくていい」
ホテルスタッフが事情を察した。 男性で良かった。
「助けろと言っておいて、今度は近寄るなですか?」 
「俺は今フルチン全裸なんだ!!」 
格好がつかず、ホテルマンにクレームを言い放ったが、真夜中の笑い声に私の苦情は掻き消された。
翌朝、朝食時にはその話題でもちきり。 友人全員大笑い。 涙を流して笑っている奴までいた。
 
かくして日系男性ストリッパーは、インドネシアのリゾート地で、すんでのところでデビューを飾らずに済んだのであった。

う〜ん、楽しかった、今となっては良き思い出。


 

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シンガポールでトレッキング

旅で、旅の経由地で、仕事絡みの出張でおそらく30回以上、訪問している シンガポール。

いかんせん本とCD、DVD等以外の買い物が苦手。 様々な商品には興味があっても、雑誌等を見て済ませてしまうため、ウィンドウ・ショッピングなんて趣味はない。 そんな訳で、シンガポール に来ても、することがあまりに無さ過ぎる。 仲間がいれば中華などの食事を楽しむことも出来るのだろうが。

ガルーダ・インドネシア機は予想通りに出発が遅れたので、シンガポールでの空港を除く所有時間は約4時間。

とりあえずオーチャード・ロードへ向かい、街の様子を見ながら一服。
腹が減ってきたので、高島屋の中のレストラン街に向かった。

Sin1

そこそこ旨いとんかつを食せる「とん吉」があったのを思い出しそちらへ。 もう14時過ぎだというのに、まだ列が出来ており、待ちの状態。 それなら中華のクリスタル・ジェードはと思いきや、どこも満席で列が出来ている。 空席があり、すぐに食べられそうなのは、インドネシア・レストランだけだった(笑)。
シンガポールにまで来てわざわざインドネシア料理を食べることはないので、隣のイセタンのホッカーセンターのようなところへ向かった。 こちらもどこを見ても満席。
時間が勿体無いので食事は諦め、しばし街をブラブラすることに決めた。

Sin2

今回、街を歩いていて非常に多く耳にしたのが、中国語。家族連れや団体の旅行者を至る所で目にした。時々、インドネシア語も耳にする。シンガポールは近いので、インドネシアの富裕層が買い物にくる。出稼ぎお手伝いさんとして、シンガポールに滞在している人も多い。
とにかくオーチャード・ロードは人が多く、酔ってきたので、街の様子が窺えたところで撤収。

トレッキングが出来るという 「 ブキ・ティマ自然保護区 」へ向かった。

シンガポール 最高峰への挑戦!!
と言っても標高163m(笑)。

まずは入り口脇のビジターセンターへ。
ブキ・ティマ自然保護区には、4つのウォーキング・トレイルがある。

Sin3

頂上までのメインロードは舗装されている。
とにかく最初の登りがキツイ。

Sin4

鬱蒼とした背の高い木々に囲まれ、陽のあたる場所が少なく、涼しくて助かる。

Sin5

ありがたいのは、メインロードを外れる道が作られており、そちらは舗装されていない。
それでなければトレッキングの意味がない。
舗装されていない道も1本道なので、そこを辿っていくと頂上にたどり着けるようになっている。
よって足元さえ気を付ければ、危険は全く無い。

Sin6

最長の道のりを選択したのだが、50分程で頂上に着いてしまった。
とにかく シンガポール 最高峰は制覇(笑)。

頂上も木々に囲まれており、シンガポール最高峰から街の景色を望むのは不可能(泣)。

シンガポール人、日本人を含めた駐在員の人達にも、スポーツの場所として人気があるようで、運動着姿の人もかなり見かけた。

Sin7

木々の太い幹、根が巨大な板状になっているもの、陽の届くはるか上で葉が樹冠になっている自然の造形は大いに楽しめた。

残念だったのが、トレッキング中に、ケラと呼ばれる尻尾の長いサルを見ることが出来なかった点。

ところがビジターセンターへ戻ってきて休んでいると、サル達はその界隈と駐車場付近にいるいる。

Sin8

キャ〜なんて悲鳴が聞こえる方向を見てみると、休憩しながら飲んでいるジュースや食べ物を、サルが人からかっぱらおうとしていた(笑)。

Sin9

人間様を恐れる様子は全くなし(笑)。

Sin10

過去に人が餌を与えた結果、人に近い場所の方が餌があると思っているのだろうか...?

トレッキング中、看板がいくつも立っており「サルに餌付けしているのを発見したら、罰金S$500」なんて感じの絵が表記されていた。

Sin11

デジカメに望遠機能がなく残念。

ケラという名の尻尾の長いサルとも出会えたが、出会う場所には感動が無かった(笑)。

シンガポール ブキ・ティマ自然保護区。
トレッキング初級者やスポーツが好きな人には危険もなく、そこそこ楽しめるコースです。


 

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